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すずめのティアーズ
Suzume no Tears
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民謡は死んだ?それとも生きている? 東京や大都市で商業的なJPop、または地下のオルタナティヴな音楽に触れている限り、民謡は容易には姿を姿を現さない。しかし、お盆や五節句など伝統行事の日に東京の下町や大阪河内、徳島や沖縄などに行けば、いや、そんな大きな街でなくとも、ちょっと古い日本が残る田舎の町や村に行けば、今でも土地に根付いた民謡を耳にすることができる。
すずめのティアーズはそうした、今をしぶとく生き抜く民謡の一つ、滋賀県を起源とする祭りの音楽「江州音頭」の場から生まれた。


関西生まれのあがさはビートルズやブラジル音楽でガットギターと美しいハーモニーを吸収したのちに、子供の頃から親しんでいた上方漫才の延長で江州音頭と出会い、歌い始めた。ブルガリアで言語の壁にぶつかりながらも民謡と舞踊を学んでいた佐藤みゆきは日本語によるダイレクトな表現を求めて江州音頭を歌い始めた。そんな二人がひっそりと息を合わせて、江州音頭をバルカンのポリフォニー形式で歌うことで民謡に静かな大変動が起きた。


二年前僕は、都内の狭いライブハウスで、シンプルなパーカッションだけを伴奏に、二人が声を重ねて歌う「ポリフォニー江州音頭」を初めて聴いて鳥肌が立った。これは民謡のコペルニクス的転回か、それともパラダイムシフトか? アルバム『Sparrow's Arrows Fly so High』を聴けば、僕が受けた衝撃というか、感動を感じてもらえるはずだ。
ブラジリアンなギターがトロピカルな旋律を強調する奄美大島の民謡「糸繰り節」。ブルガリアの牧童の笛カヴァルがエキゾチックな「秋田大黒舞」。そして、明治時代に開港した横浜港で歌われた西洋洗濯の歌にブルガリアの洗濯の歌「Prala Nachka」をマッシュアップした「ザラ板節」は現在のところ彼女たち最大のアンセムだろう。


僕は仕事柄、「21世紀の今を生きる伝統音楽(=民謡)」と世界中で出会ってきた。トルコやポーランド、インドネシア、キプロス、モロッコ、インド。それらと同じ熱を、今度はすずめのティアーズの歌にも感じるのだ。

​(サラーム海上)

 

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Profile 0_Suzumeno Tears - photo by Hiroki Takahashi.jpg

TECHNICAL RIDER

HOSPITALITY RIDER

ブルガリアをはじめとするバルカン地方の民謡を歌う 佐藤みゆき(ヴォーカル、カヴァル)とDOYASA! Recordsを主宰するシンガーソングライター 、あがさ(ヴォーカル、ガットギター、フレームドラム)によるユニット。ともに「初代桜川唯丸江州音頭通信講座モノガタリ宇宙の会」にて江州音頭を学ぶ。江州音頭を2声のハーモニーで歌う「ポリフォニー江州音頭」ほか、日本や諸外国の民謡をポリフォニーで歌っている。

 

パフォーマンスのスタイルはデュオを最小単位に、唄い手・中西レモン(2022年、あがさプロデュースによる1st 民謡アルバム『ひなのいえづと』をリリース)を加えた3人体制、ドラムス・久下惠生、コントラバス・服部将典を加えたバンド編成、また「中西レモン&いえづとバンド」としても活動中。


2024年3月、1stアルバム「Sparrow’s Arrows Fly so High」をDOYASA! Recordsよりリリース。国内外のラジオ番組、メディアにて広く取り上げられ革新的な民謡へのアプローチとして高い評価を受ける。

同アルバムがミュージックマガジン特集「ベスト・アルバム2024」にて歌謡曲/J-POP部門第一位。​​​

 

その他:
ミュージック・マガジン(日本)「ベストアルバム2024」歌謡曲/J-POP部門第一位

NHK FM「ウィークエンドサンシャイン」リスナー投票にて2024年年間第一位
Far Side Radio(英国)「Top 10 new releases of 2024」年間第一位
Podwireless(英国の名門音楽雑誌「Folk Roots」元編集長、Ian A Anderson氏によるインターネットラジオ)「Podwireless best of 2024」年間第六位
Transglobal Wolrd Music Chart 月間25位(2024年5月)

 

主なメディア掲載情報:
2024年6月 ミュージック・マガジン【特集 ニッポンのトラディショナル・ポップの現在】インタビュー掲載
2024年11月 NHKラジオ深夜便「にっぽんの音」出演

主なフェス出演歴:
2024年5月 森、道、市場2024(愛知)
2024年7月 大和町八幡神社大盆踊り会
2024年8月 SUKIYAKI Meets the World(富山)
2024年8月 すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り
2024年9月 橋の下世界音楽祭(愛知)
2024年10月 すみゆめ踊行列
2024年11月 JAZZ ART せんがわ

2025年1月 Music Lane Festival Okinawa(沖縄)

2025年4月 Stallion Word Music Festival(北京)
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© DOYASA! RECORDS 2018

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